君との恋は面倒すぎる
 そっとラッピングを綺麗に解いていくと、中からは黒の定期入れとキーケースが出てくる。

 喜んでもらえるかと緊張しながら様子を伺っていると、蒼空くんは眺めた後「嬉しい」と言葉を零してくれた。

 その言葉で私も胸がいっぱいになる。


「大事に使う」


 喜んでもらえて良かったと、ひとまず安堵していると突然「目瞑って」と言われ、すぐには理解できず固まった。徐々に理解が追い付いてくると「ええ!?」と声を漏らし、一気に緊張する。

 私の反応に蒼空くんは軽く眉間に皺を寄せていた。

 え、キス!?なんてそうかもわからないのに、少し期待をしてしまっている。


「な、何で」

「良いから」


 早くと促されて、大人しくそっと目を瞑る。

 それから少し経っても唇に何か当たる感じはしない。
 むしろ首元に手が当たって擽ったい。

 しばらく首元に何度か指のようなものが当たると「開けて良いよ」と声がかかる。


 そっと目を開けると特に今の所は視界に何も変化はない。
 目の前に蒼空くんの顔があるだけ。
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