君との恋は面倒すぎる
「うわー!見て!めっちゃ景色いい!」


 北海道・函館に着陸して、最初に来たのは五稜郭タワーFだった。飛行機で上空を飛んでた時は土地が本当に広くて大自然という感じがしていたけれど、五稜郭の辺りは割と賑わっている。

 市営電車やバスなどが通っていて、人通りも活発。
 五稜郭タワーの一番上まで上がると函館が一望できる。


「あっちが函館山か」


 指をさすとそこには展望台がついた山が見えている。

 天気がいいから雲に隠れることもなく見えていて、展望台が雲に隠れていないと言う事は、山からの景色もきれいに見えているのだそう。


「夜はあそこ登るよ、夜景綺麗みたいだから」

「夜景…!」


 確かに函館山の夜景は綺麗だって聞いたことがある。調べても絶対見に行くべきところと、どこのサイトにも書いてあった。


「実はたくさんリサーチしてきてくれたの?」

「当然でしょ、知らないところに行くんだから。少しでも時間無駄にしたくないし」


 こういうところに少しでも楽しみたいって言う言葉が見え隠れしている。夏祭りの時もこんなことがあった。

 本当に面倒くさい、可愛い。

 そんな蒼空くんに思わず笑ってしまう。
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