君との恋は面倒すぎる
───Side 日和


夏休み明けから数日後

体育館で隣の男子の授業を見て拝んでいた。

理由は今日の男子の体育の授業がバスケの試合だったから。

まさかまた蒼空くんのバスケ姿が拝めるなんて!

一目惚れするきっかけになったものをまた見られるなんて、そんな贅沢な事ない。


「日和、拝まないの」


紗月に注意されても目なんか一秒も離せない。

意地でも見ちゃうよね、こんなの。

蒼空くんを見てるとコートに向かって歩く蒼空くんと目が合う。

ぶんぶんと手を振ると、蒼空くんは目線を逸らしながら手の甲で照れ臭そうに口元を隠す。

何あの表情と仕草…、好き…!

もう一度ゆっくりこっちを見て『み・て・て』って口パクで言ってくる。

そんなん、見てるに決まってる…。

蒼空くんに何度も首を縦に振るともうこちらを見ていなかった。
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