Your happiness is mine



話は自然とおろす方へと向かっていたが、茜の顔がいつも泣きそうで、私たちは見ていられなかった


私と真実からは尚君の悪態がつい出てしまっていたけど

茜は

一番不安な茜は

『尚君も大変なんだよ。大丈夫。尚君は大丈夫。』
って尚君を信じていた


けど私はその言葉が、茜が茜自身に言い聞かせてる様に聞こえて、一層、切なくなったのを覚えている


尚君がいきなり茜のもとへ姿を見せたのは、最後の連絡から、十日あまり過ぎてからだった
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