Dearest 1st 〜Dream〜




「はーい!!」





───ガチャッ!






おっ……?





開いた扉から顔を覗かせたのは、彩にそっくりの母親だった。





っていうか、若っ!!





一瞬、彩本人かと思って焦ったし…






「こんばんは、夜分にすみません。」





気を取り直し、俺は何とか心を落ち着かせながら笑顔を保つ。





すると、





「──…あらっ!!まぁっ…やだっ…」





彩の母親は俺を見ると、照れながらはにかんだ。





それにつられて俺も笑う。





──…可愛い。






……彩に、そっくりだ。





優しい雰囲気、




俯きながら照れる笑顔。





見ていると彩と重なる。






「……あの、すみません。

彩さんいらっしゃいますか?

知り合いなんですが─…」





俺が笑いかけながら言うと、彩の母親はパッと顔を上げ……





「あぁ、彩ですね!!

今呼んで来ますねっ♪」





「あっあの!!

俺、朝岡──…」




……と言う者なんですが……。





そう言う暇もなく、

彩の母親は彩を呼びに、

元気良く階段を駆け上がって行ってしまった。



< 145 / 402 >

この作品をシェア

pagetop