Dearest 1st 〜Dream〜
キーンコーンカーンコーン……。
懐かしい、チャイムの音。
その音と同時に、
波になって生徒が出て来た。
さっきまで静まり返っていた学校に、今や生徒達のざわめきが溢れ返る。
俺は時計を見つめた。
もう放課後か……。
誰か部室におるんかな…?
そう思い、部室のドアを開けるが──…
見事に、まだ誰もいない。
「…………」
椅子に座り、ここの窓からも見える桜の木を見つめた。
この学校って桜多いよな……。
そんな、
ボーっとしている時だった。
━━━━ガラッ!
ドアが、元気よく開いた。
俺の、
運命を変えるドアが。