Dearest 1st 〜Dream〜
「……壱……──ゲホッ…!」
「えっ!!純、風邪引いちゃったの!?大丈夫!?
そりゃスランプで曲出来なくても仕方ないよ!!」
「───……っ」
“スランプ”。
「ねぇ、無理に新曲作らなくてもいいんじゃない!?
前の曲とコピーで──…」
━━━━━バンッ!!
「───……じゅ……ん………?」
シンと静まり返った部屋の中
自分を否定されたような思いが辺りを交錯する。
今まで音楽やってる間は何も考えなくてよかった。
何も考えなくても、曲なんか勝手に頭ん中で出来上がってた。
───そう、何も考えなくても笑っていた。
……なのに
今の状況を見て反吐が出る。
紙も頭も真っ白で
欠片さえ出て来なくて
これだけが
俺のとりえだったのに
「……………っ」
歌が
音楽が
声が溢れるこの星で
追放でもされたような疎外感でいっぱいで
グチャグチャで滅茶苦茶で
「───…け…」
「………え……」
「───出ていけ!!!!」
近寄るな
もう誰も
これ以上
巻き込みたくない