Dearest 1st 〜Dream〜
「……送ってもうた…」
つい、勢いで送ってしまったメール。
自分からメールなんて、
本当はガラじゃない。
……だけど。
今日あんな数時間だけじゃ物足りなかった。
もっと話して、
もっと知ってみたかった。
──ってか……
それはえぇけど、
もし返事返ってけえへん場合はどうしたらえぇんやろ……。
「………………」
何、この緊張感。
もうほんまに自分で自分が分かれへんわ…。
「───…はぁ…」
緊張が入り混じった、深い溜め息を吐く。
車から降りて、ドアロックをした時だった。
────♪♪……♪♪
───ビクッ!!!!
「──ッ!?!?」
手に持っていたケータイが一度宙に浮いた。
「…あ、あっぶな……」
落とすとこやったし…。
まだドキドキと脈動が収まらない胸を押さえ、ケータイのディスプレイを見つめた。
【新着メール受信;あや】
────ドキッ──