The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
一問ごとに「アイ公!見して!」を連発するアリューシャに、皆激しく気が散っていたいたが。
俺は何とか、テストを全て解ききった。
正直、ちょっと危うかったのは内緒だ。
少なくとも、半分は合ってると思うのだけど…どうだろう。
「はーい、じゃあ採点終わったので、解答用紙返却しまーす」
その場で採点したルレイアが、皆の解答用紙を返却し始めた。
…のだが。
「返却方法ですが、点数が高い人から返します」
「…マジかよ」
今時、小学校でもそんな返し方しないぞ。
そういう返却方法は良くないと思うのだが?
「まず、第一位。100点満点中、94点」
点数まで言われるの?
ってか、94点って凄いな。誰だ?
「我らが『青薔薇連合会』の次期首領、アイズレンシア。おめでとうございます」
「ありがとう」
おぉ、アイズか。さすがだな。
やっぱりアイズは頭良いんだな。
「次、第二位。86点」
90点台はアイズだけだったか。
でも、二位もかなり良いな。
「俺のルルシーです!おめでとうございます」
え。俺?
「俺なのか?」
「あなたですよ~ルルシー。ご褒美に俺から熱いキスを…」
「やめろ」
体罰やめろ。
それはともかく…86点とは。俺もまだまだ捨てたものじゃないな。
「第三位。74点」
80点台は俺だけだったか。次は誰なんだろう。
「えー、これ…セトナさん」
え。意外。
いや、意外って言ったら失礼だけど…。
第三位で『青薔薇解放戦線』のメンバーが入ってきたか。
「歴史の問題がルティス帝国のものなので、そのぶん『青薔薇解放戦線』の方には少々不利だと思いましたが…なかなかやりますね」
「ありがとうございます…」
セトナは照れ臭そうに解答用紙を受け取った。
散々馬鹿だとか知識がないとか言われたのにな。あるじゃん、知識。
箱庭帝国の英才教育も、あながち捨てたものじゃないのかもしれない。
「次、第四位…61点」
四位、結構ぐんと下がったな。
「シュノさんです」
あ、シュノか。
「頑張りましたね、シュノさん。努力が見えましたよ」
「ありがとう…」
ちょっぴり低い点数に、シュノはしょぼんとしていたが。
ルレイアに褒められて、機嫌を直していた。
シュノはあんまり、勉強が出来る環境じゃなかったからな。仕方ない。
「次は第五位。49点」
惜しくも半分に届かなかったようだ。
50点より上、結構ばらつきがあったんだな。
「えーと…ルアリスさん」
「…」
半分に届かなかったことで、ルアリスは不本意だったようで、顔をしかめていた。
「半分も行かないとか、やっぱり馬鹿ですね~。ぷぷぷ」
ルレイアも煽るなよ。殴られるぞ。
「はい…」
しかし、ルアリスは大人だった。
彼は逆ギレすることなく、今の自分を受け入れて、解答用紙を丁寧に受け取った。
まぁ…問題がルティス帝国仕様になってるからな。特に歴史は…。
その点は、仕方ないと思うが…。
「では次、46点。ラシュナさん。次が45点、ユーレイリーさん。43点、ヴァルタさん。次に42点、ミルミルさん」
いきなり短縮し始めた。
ルレイア…お前、面倒臭くなってきたな?
「えー、次が39点、アリューシャ」
「やったぜ!」
何がやったぜ、なんだよ。
お前は94点のアイズをカンニングしまくってた癖に、何で39点なんだ?
カンニングしても点数低いって、お前何なの?
「やったぜアイ公、39点だってよ。アリューシャマジ天才じゃね?」
「おめでとう、アリューシャ」
もう放っとこうぜ、アリューシャ。馬鹿だから。
「最後にヴィニアスさん。21点でした」
「どーも」
最下位だというのに、ちっとも恥ずかしがる様子のないヴィニアス。
仕方ないことではあるが…やっぱり、『青薔薇解放戦線』のメンバーは、点数がかなり低めだな。
ルレイアが「勉強しろ」と言ったのは、こういうことなのだろう。
俺は何とか、テストを全て解ききった。
正直、ちょっと危うかったのは内緒だ。
少なくとも、半分は合ってると思うのだけど…どうだろう。
「はーい、じゃあ採点終わったので、解答用紙返却しまーす」
その場で採点したルレイアが、皆の解答用紙を返却し始めた。
…のだが。
「返却方法ですが、点数が高い人から返します」
「…マジかよ」
今時、小学校でもそんな返し方しないぞ。
そういう返却方法は良くないと思うのだが?
「まず、第一位。100点満点中、94点」
点数まで言われるの?
ってか、94点って凄いな。誰だ?
「我らが『青薔薇連合会』の次期首領、アイズレンシア。おめでとうございます」
「ありがとう」
おぉ、アイズか。さすがだな。
やっぱりアイズは頭良いんだな。
「次、第二位。86点」
90点台はアイズだけだったか。
でも、二位もかなり良いな。
「俺のルルシーです!おめでとうございます」
え。俺?
「俺なのか?」
「あなたですよ~ルルシー。ご褒美に俺から熱いキスを…」
「やめろ」
体罰やめろ。
それはともかく…86点とは。俺もまだまだ捨てたものじゃないな。
「第三位。74点」
80点台は俺だけだったか。次は誰なんだろう。
「えー、これ…セトナさん」
え。意外。
いや、意外って言ったら失礼だけど…。
第三位で『青薔薇解放戦線』のメンバーが入ってきたか。
「歴史の問題がルティス帝国のものなので、そのぶん『青薔薇解放戦線』の方には少々不利だと思いましたが…なかなかやりますね」
「ありがとうございます…」
セトナは照れ臭そうに解答用紙を受け取った。
散々馬鹿だとか知識がないとか言われたのにな。あるじゃん、知識。
箱庭帝国の英才教育も、あながち捨てたものじゃないのかもしれない。
「次、第四位…61点」
四位、結構ぐんと下がったな。
「シュノさんです」
あ、シュノか。
「頑張りましたね、シュノさん。努力が見えましたよ」
「ありがとう…」
ちょっぴり低い点数に、シュノはしょぼんとしていたが。
ルレイアに褒められて、機嫌を直していた。
シュノはあんまり、勉強が出来る環境じゃなかったからな。仕方ない。
「次は第五位。49点」
惜しくも半分に届かなかったようだ。
50点より上、結構ばらつきがあったんだな。
「えーと…ルアリスさん」
「…」
半分に届かなかったことで、ルアリスは不本意だったようで、顔をしかめていた。
「半分も行かないとか、やっぱり馬鹿ですね~。ぷぷぷ」
ルレイアも煽るなよ。殴られるぞ。
「はい…」
しかし、ルアリスは大人だった。
彼は逆ギレすることなく、今の自分を受け入れて、解答用紙を丁寧に受け取った。
まぁ…問題がルティス帝国仕様になってるからな。特に歴史は…。
その点は、仕方ないと思うが…。
「では次、46点。ラシュナさん。次が45点、ユーレイリーさん。43点、ヴァルタさん。次に42点、ミルミルさん」
いきなり短縮し始めた。
ルレイア…お前、面倒臭くなってきたな?
「えー、次が39点、アリューシャ」
「やったぜ!」
何がやったぜ、なんだよ。
お前は94点のアイズをカンニングしまくってた癖に、何で39点なんだ?
カンニングしても点数低いって、お前何なの?
「やったぜアイ公、39点だってよ。アリューシャマジ天才じゃね?」
「おめでとう、アリューシャ」
もう放っとこうぜ、アリューシャ。馬鹿だから。
「最後にヴィニアスさん。21点でした」
「どーも」
最下位だというのに、ちっとも恥ずかしがる様子のないヴィニアス。
仕方ないことではあるが…やっぱり、『青薔薇解放戦線』のメンバーは、点数がかなり低めだな。
ルレイアが「勉強しろ」と言ったのは、こういうことなのだろう。