The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「ほとぼりが冷めたら、『青薔薇連合会』も箱庭帝国に進出するそうだな」

「アシュトーリアさんとアイズが計画を進めてるそうですね。ルアリス率いる暫定政府は俺達に逆らえませんし、あの国ではもうやりたい放題ですよ」

まぁ…そうなんだけどさ。

もう少しオブラートに包んで言えよ。

「とにかく、俺は忌々しい憲兵局に復讐を出来たので、満足です」

ルレイアはご機嫌の様子でアイスティーを啜った。

思い出す。革命のときの、死神モードのルレイアを。

あれに比べりゃ何でもましだけど…。でも、後でアイズとアリューシャに聞いたところによると。

俺が刺されたことを聞いた直後、ルアリスのもとに単身殴り込みに行ったときの方が、あれよりもっとやばかったらしい。

あれよりやばいって、一体どうなってたんだよ。

俺、見なくて良かった。

「ルレイア…。頼むから、もう死神モードになってくれるなよ…」

「ルルシーこそ。もう怪我しないでくださいよ。俺が心配ですからね」

「そりゃこっちの台詞だ。お前こそ気を付けろよ」

お前は、すぐ舐めプするんだから。

「俺は心配要りませんよ。何せ、俺を傷つけられる奴なんて、この世にそうそういませんからね」

ふふん、と言うルレイア。

…確かにな。

ルレイアに敵う人間なんて、そうそういやしない。




















…そんな思い込みが、後にあんな事態を引き起こそうとは思ってもいなかった。










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