The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
殺すなとは言われたが、無傷でとは言われていない。
相手が裏社会の人間なら、薬物耐性がついている可能性が高い。
とはいえ、こちらもその手のプロだ。
ルレイアじゃないが…捕虜を「素直にする」手腕は熟知している。
「喋らないつもりなら、こちらも考えがあるが」
「信じてもらえないかもしれないが、ルルシー。俺はルレイア・ティシェリーを暗殺しようとした訳じゃない」
「…何だと?」
痛め付けるまでもなく喋り出したのは良いが。
暗殺するつもりはなかった?
どの面を提げて、そんなことを。
「なら何の為に、ルレイアを闇討ちした」
「…ルレイア・ティシェリーの実力を確かめる為」
「…どういう意味だ?」
「俺は『青薔薇連合会』と対立するつもりはないということだ」
…要領を得ないな。
こういうやり取りは、嫌いだ。
ルレイアだったら、苛立って二、三発ぶん殴ってるところだろうな。
「もっと分かりやすく言え」
「そのままの意味だ。それから…勘違いしているようだが、俺は『セント・ニュクス』の人間ではない」
「何…?」
「今言えるのはそれだけだ。詳しい話はルレイア・ティシェリーが回復してからにしたい」
苛立ちのあまり、俺は牢屋の中に入り、ルニキスの胸ぐらを掴み上げた。
俺がここまで狼狽するのも珍しいだろうと、自分でも思う。
「貴様…自分の立場が分かってるのか?」
「あぁ…拷問されても、薬を打たれても構わない。俺はこれ以上喋るつもりはない」
「…」
俺は怒りのあまり、ルニキスの頬を思いっきり殴り付けた。
それだけだ。それ以上は何もしなかった。
無駄だと思ったからだ。
この男は、良くも悪くも…ルレイアに似ている。
喋らないと言ったら、殴っても薬漬けにしても爪を剥がしても、一言も喋らないだろう。
時間の無駄だ。
俺はルニキスを床に放って、牢屋を出た。
「…ルレイアの意識が戻るまでは、生かしておいてやる。そのときが来たら…」
「…あぁ。好きにしてくれて構わない」
ルニキスは唇の端の血を拭ってゆっくり起き上がった。
俺は振り返らずに、地下室を出た。
こんな男を相手にするくらいなら…ルレイアの傍にいた方が良い。そう思った。
相手が裏社会の人間なら、薬物耐性がついている可能性が高い。
とはいえ、こちらもその手のプロだ。
ルレイアじゃないが…捕虜を「素直にする」手腕は熟知している。
「喋らないつもりなら、こちらも考えがあるが」
「信じてもらえないかもしれないが、ルルシー。俺はルレイア・ティシェリーを暗殺しようとした訳じゃない」
「…何だと?」
痛め付けるまでもなく喋り出したのは良いが。
暗殺するつもりはなかった?
どの面を提げて、そんなことを。
「なら何の為に、ルレイアを闇討ちした」
「…ルレイア・ティシェリーの実力を確かめる為」
「…どういう意味だ?」
「俺は『青薔薇連合会』と対立するつもりはないということだ」
…要領を得ないな。
こういうやり取りは、嫌いだ。
ルレイアだったら、苛立って二、三発ぶん殴ってるところだろうな。
「もっと分かりやすく言え」
「そのままの意味だ。それから…勘違いしているようだが、俺は『セント・ニュクス』の人間ではない」
「何…?」
「今言えるのはそれだけだ。詳しい話はルレイア・ティシェリーが回復してからにしたい」
苛立ちのあまり、俺は牢屋の中に入り、ルニキスの胸ぐらを掴み上げた。
俺がここまで狼狽するのも珍しいだろうと、自分でも思う。
「貴様…自分の立場が分かってるのか?」
「あぁ…拷問されても、薬を打たれても構わない。俺はこれ以上喋るつもりはない」
「…」
俺は怒りのあまり、ルニキスの頬を思いっきり殴り付けた。
それだけだ。それ以上は何もしなかった。
無駄だと思ったからだ。
この男は、良くも悪くも…ルレイアに似ている。
喋らないと言ったら、殴っても薬漬けにしても爪を剥がしても、一言も喋らないだろう。
時間の無駄だ。
俺はルニキスを床に放って、牢屋を出た。
「…ルレイアの意識が戻るまでは、生かしておいてやる。そのときが来たら…」
「…あぁ。好きにしてくれて構わない」
ルニキスは唇の端の血を拭ってゆっくり起き上がった。
俺は振り返らずに、地下室を出た。
こんな男を相手にするくらいなら…ルレイアの傍にいた方が良い。そう思った。