The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
はい、そんな経緯で。

ルリシヤが、無事に仲間になりました。

それも、幹部になりました。おめでとうございます。

従って俺、脱・末っ子。

こちらも、おめでとうございます。

そういえば俺、今日やっと退院したんだった。

三重に、おめでとうございます。

今日は良い日だなぁ。記念すべき日だ。

「今日はお祝いしなきゃいけませんねぇ。よし。アイズやアリューシャに連絡しましょう。これからルルシーん家でお祝いパーティーだって」

「…何で俺の家なんだ」

他にホームパーティーに相応しい場所があるとでも?

俺はアイズ、アリューシャ、シュノさんにメールを送った。『今からルルシー宅で新幹部歓迎会兼、俺の快気祝いをするので集合(*´∀`)♪』と。

これで良し。

「そんな訳ですから、色々お祝いしましょう。ルリシヤ」

「…俺は、早速仕事の話をしたかったんだが」

「え。あなたルルシータイプの人間ですか?人間、真面目に生きない方が良いですよ。俺を見てください。不真面目に生きるくらいの方が、人生は楽で楽しいです」

そう言うと、ルリシヤは渋々ながらも頷いた。

そうそう。どうせ君のお仕事って血生臭くて知りたくもないようなことなんだし、今くらい、わいわい楽しく騒いでいた方が良い。

大体俺、退院したばかりだから。せめて完治するまでは大人しくしておいてくれ。

「…お前は不真面目過ぎるだろ」

ルルシーが何やらぼそっ、と呟いていた。聞こえなかったことにした。

「さてと、ルルシー。おうち帰りましょうか。ホームパーティーしましょう」

「…良いけど、お前も飯作るの手伝えよ、ルレイア。あと食費を払え」

「いたたたた。あぁ、お腹の古傷が疼く。ルルシー、俺怪我人なので大人しくしてなきゃいけないみたいです」

「…お前…」

ちょっと芝居がかってたかな?まぁ良いや。ルルシーは優しいから、それで許してくれる。

ルルシーのそういうところが、俺は大好きである。
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