The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「あ、そうだ…。ルリシヤのお名前決めなくっちゃ。ルレイア、何が良いかしら」

「そうですねぇ。ルリシヤって名前はなかなか良いですからね。名字だけ変えます?」

「そうね」

『青薔薇連合会』の名物イベントだよな。入会時の名前決め。

「…名前?」

「『青薔薇連合会』に入ったときに、名前を変えるんですよ。大体皆アシュトーリアさんにつけてもらってるんですよ」

「へぇ…」

首を傾げるルリシヤに、そう説明してやった。

「何が良いかしらね~…。ルレイア、折角ならあなたがつけてあげたら?ルリシヤのこと気に入ってるようだし」

まさかの、アシュトーリアさんからご指名。

「え。俺が決めて良いんですか?」

「えぇ。ルレイアはセンスが良いし、素敵な名前をつけてあげてね」

「…こいつのセンスが良い…?」

ルルシーは、嘘だろ?みたいな顔をしていたが。

やっぱりアシュトーリアさんは分かってるな。さすがだ。俺のセンスの良さが理解出来るなんて。

ルルシーはまだまだお子様。

さて、それはともかくルリシヤの名前。

ルリシヤ、って名前はそのままで、名字だけ変更だ。さぁ、何が良いかなぁ…。

…まぁ、そんなに悩むことでもないか。

「じゃ、ルリシヤ・クロータスで」

語呂も良いし、呼びやすいだろう。

「良いわねぇ、それじゃそうしましょう」

「これから宜しくお願いしますね、ルリシヤ・クロータスさん」

「…あぁ、宜しく」

仮面をつけているから、よく見えないけど。

そのときのルリシヤが、心なしか嬉しそうな顔をしていることに…俺は気づいていた。
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