The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
さて、席に着いて。

「今夜はご指名ありがとうございます。私、エルカと申します。宜しくお願いしますね」

「あ…はい。どうも…」

エルカさんね。はいはい。

多分源氏名なんだろうけど。

「旦那様のお名前、聞いても良いですか?」

「…ルルシーです…」

「まぁ、素敵なお名前。ルルシー様ってお呼びしても良いですか?」

「…どうぞ…」

呼び名なんて、何でも良い。

それよりも。

エルカさんが横にぴったりとくっついて、その豊かな胸と、むっちりした太ももをさりげなく俺に押し付けてきている。

…とても気になる。

しかも、彼女の香水の香り。

甘い匂いと言うよりは、妖艶な香りだ。

これ、嗅いだことあるぞ。ルレイアの香水だろ。

自分の店の従業員に、自分の香水を使わせるな。馬鹿ルレイアめ。

「ルルシー様は、うちのお店は初めて?」

「えぇ…まぁ、初めて…ですね」

客として来るのは初めてだ。

ルレイアに用があって、お店を訪ねたことはあるけども。

「ルルシー様ったら、緊張してらっしゃるんですか?」

うふふ、可愛い。と笑うエルカさん。

笑い事じゃねぇんだよ…。何で笑ってんの。

女の子に免疫がないのね、とか思ってんのか?

その通りだよ。何せここ10年、ルレイアに監視されっぱなしだったからな。

少しでも女性が近づいたら、ことごとく消されてきた。

彼女達の身を守る為にも、俺は一生独身を貫かなければならないのだ。

考えてみればおかしな話だよな?ルレイアは色んな女と寝まくってるのに、俺はルレイアだけに操を立てなきゃいけないなんて。

不公平極まりない。

別に良いけどさ。俺はルレイアと違って、浮気趣味はないし。

「ルルシー様、何か飲み物頼まれます?」

「あぁ…うん。適当に頼んで。君も飲んで良いから」

「ありがとうございます、ルルシー様はお優しいですね」

俺はそんな営業トークには騙されないぞ。

こういう店で、お客様って意地悪ですね!とは言われないから。

なんて思っていたら。

後ろのルリシヤの席から声が聞こえてきた。
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