The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「ルリシヤ様。私達もナッツ、食べて良いですか?」

「良いよ。ただし俺の嫌いなピーナッツだけな」

「も~。ルリシヤ様ったら、意地悪~」

…言わせてる奴、いたよ。

更に、その横から。

「ご主人様。今夜は私達と寝てくれますか…?」

「済みませんねぇ。今夜は既に先約があるので」

「えぇ~…。ご主人様の意地悪…」

「うふふ」

…こっちにもいたよ。

言わせてないの、俺だけ?

いや、俺人には親切にするタイプだから。意地悪とか言われたくない。

「ルルシー様は、ご主人様…ルレイア様と同じお仕事をされてるんですよね?」

「え?あぁ…うん」

「お仕事、忙しいんですか?」

「…まぁ、それなりにな」

会話がいまいち続かなくて、とても申し訳ない。

案の定、エルカさんにこう聞かれてしまった。

「ルルシー様って、女の子と話すの苦手なんですか?」

「…普段、そういう経験がないもので…」

そこのルリシヤと、ルレイアとは大違い。

俺に女性の免疫がないのは、八割ルレイアのせいだからな。

ルレイアがいなかったら…俺だって今頃、お付き合いする女性の一人くらい…。

…。

…いた…かなぁ…?

これに関しては、甚だ疑問である。

「そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ、ルルシー様」

「はい…」

「それとも…お喋りが苦手なら…。私はこっちでも良いですよ?」

エルカさんは妖艶に微笑みながら、俺の手をさりげなく取り。

その手を、自分の太ももに乗せた。

むちっ、とした感触に、鳥肌が立った。

「ルルシー様、ご主人様に負けず劣らず素敵ですし…」

「あ、あの…そういうのは…ちょっと」

はっきり言え、俺。

お前、マフィアの幹部だろうが。

すると、後ろの方から。

「触るのって、何処までOKなんだ?」

「きゃっ、も~、そこは駄目ですよぅ」

「おっと、そうなのか…。それは悪かった」

ルリシヤ達の、そんな会話が聞こえてきた。

お前、何処まで触ったんだ。

更に、お決まりのようにその横から。

「うふふ。こっちも触って欲しいですか?」

「勿論です、ご主人様…」

「ご主人様になら、何処を触られても嬉しいです」

あっちはもう駄目だ。洗脳されてる。

「ルルシー様も…触ってみます?」

豊かな胸を俺の腕にむにゅっ、と押し付けて。

際どい上目遣いで、うっとりとこちらを見上げるエルカさん。

…プロだな。

「…勘弁してくれ…」

俺は最早、泣きそうであった。

ルアリスを。頼むからルアリスを連れてきてくれ。

彼ならばきっと、俺を慰めてくれるはずだ。
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