The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「むしろ優秀過ぎて…余計に、俺はあいつのことが信用ならない。しばらく俺の下でも働かせたんだが…」

「まだ疑ってるの?ルルシーは疑り深いね」

「…しょうがないだろ」

「まぁ、しょうがないね。事実はどうあれ、彼は君の相棒を傷つけた張本人だ」

…その通り。

その事実だけは、変わらない。

「それにね、シュノも君と同じくらいルリシヤを疑ってかかってるよ。何か変なこと企んでるんじゃないかって」

「…シュノも…」

「その気持ちが全く分からない訳でもないけど…。そろそろ疑うのはよしてあげなよ。信じてやれとまでは言わないから」

「…」

…そうだな。

俺も…そうしてやりたいと思っているんだが。

そう簡単にはいかないのだ。あの夜…ルリシヤに撃たれて血を流していたルレイアの姿を思い出すと。

ルリシヤの首を絞めてやろうかとも思う。

「…それで、ルルシーの頼みっていうのは?」

「…俺が見たところ、ルリシヤは優秀な幹部だった」

「うん」

「でも俺はあいつを信用出来ない。だから…お前達も、ルリシヤを監視してくれないか」

「…ふーん」

こんなことは、あんまり言いたくない。

一応ルリシヤは、仲間だからな。

でも俺はあいつを、完全に仲間だと認めた訳ではない。

「あんまり気が進まないね…」

「監視って何すんの?カメラとか盗聴器とか仕掛けんの?」

「そんなことまではしなくて良い」

あいつのことだから、盗聴器なんて仕掛けたらすぐ気づくはずだ。

気づかれたら意味がない。

「俺はここしばらく、奴に仕事を教えてたんだが…」

「あぁ、成程…。私達も仕事を教える名目で、ルリシヤを近くで監視すれば良いんだね?」

言葉は悪いが、そういうことだ。

「…頼めるか?」

それにほら…このままルレイアに任せていたら、ルリシヤもルレイア色に染まりかねない。

シュノにも頼みたいところだが…シュノもシュノで、俺と同じくあいつに恨みを持ってるものだから。

公正な目で見ることが出来ない。

でも、アイズとアリューシャなら。
< 419 / 791 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop