The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
まぁ、それはともかくとして。

「二人に…頼みたいことがあるんだが」

「…ふわぁ~…」

「…」

俺はアリューシャの後頭部を、べしっ、とはたいた。

気が抜けるようなあくびをするな。

「いてぇ!アリューシャあくびしただけなのに怒られた!横暴だ!アイ公に言いつけてやるからな」

「言えば良いだろ」

ってか今そこにいるだろ。

「アリューシャは眠いんだよ~…」

ふぁ~、と懲りずにまたあくび。

目が覚めるように、今度は拳骨で殴ってやろうかと思っていると。

「アリューシャ。ラムネあげるから起きて」

アイズが、執務室の小さな冷蔵庫から、瓶入りのラムネを取り出した。

「マジ?やったー。ビー玉入ってる~」

ラムネのビー玉で喜ぶな。何歳だお前は。

アイズもアイズだ。アリューシャを甘やかし過ぎだろう。

「ふんっ…。ふんっ。蓋開かねぇ。アイ公開けて」

「はい、開けたよ」

「せんきゅー!」

くぴっ、くぴっ、とラムネを飲むアリューシャ。

こんな幼稚園児に頼み事をしに来た俺って、一体。

ラムネくらい自分で開けろよ。

「それで?頼み事ってのは何?」

「あぁ…うん。今話す」

アリューシャがアホ過ぎるせいで、忘れてしまうところだった。

本題を忘れるな。

「…ルリシヤのことなんだがな」

「やっぱり、それか…。そうだろうと思ったよ」

…だよなぁ。

あいつのことで頭が一杯なの、アイズにもばれていたか。

そりゃ心配もするだろう。あいつはルレイアを傷つけたんだから。

俺にとっては絶対に許せない相手だ。

「割と真面目に頑張ってるそうじゃない。なかなか優秀だって、ルレイアも言ってたよ」

「あぁ…優秀なのは分かってるんだ」

文句の付け所がないくらいには、あいつは優秀だ。

それは良い。

でも…だからこそ、心配なのだ。

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