The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
まぁ、この采配に関しては正解だろうな。

いくら覚悟は出来てると言えど…元仲間と殺し合わせるのは心苦しい。

必要に迫られて仕方なく、ならまだしも…余裕があるのだから、ルリシヤは後方に置くべきだ。

幸いルリシヤは、何処に配置されようと遺憾なく力を発揮してくれるから。

ルリシヤ本人は、前線から外されて少し悔しそうな顔をしていたが。

「ねぇねぇ、アリューシャは?アリューシャにお仕事ある?」

「一応狙撃ポイントで待機してくれる?うちの本部に入ってこようとする不埒者は、君が全員蜂の巣にして良いから」

「よし来た!アリューシャに任せろ」

狙撃の腕前については、アリューシャほど頼りになる者はいない。

その他のことはさておき、スナイパーとしてのアリューシャは信用して良い。

そして。

「アイズ、俺とルルシーは何をしましょう?」

「君達は二人で自由行動。好きに暴れてきて良いよ」

うふふ。そう来なくちゃ。

さすがアイズ。俺の動かし方を分かってる。

「はぁ…またか…。俺はお前のせいで、いつも最前線、しかも敵のど真ん中だ」

ルルシーは、頭が痛い、という風にこめかみを押さえた。

「じゃ、俺が一人で行きましょうか?」

「馬鹿言うな。お前を一人で突貫させる方が頭痛くなるよ」

なら、是非とも一緒に来てくれ。

残念ながら、アリューシャの出番はなさそうだぞ。

俺とルルシーが、全員ぶっ倒してやるから。

「よし。作戦開始だ」

久々に、暴れさせてもらおうじゃないか。
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