The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
何かと言えば、俺をフェロモン噴霧器のように。

俺は健全なフェロモンしか出してないぞ。

「えーんシュノさん、ルルシーが酷いんです~。俺は張り切って水着を選んだのに、肝心のルルシーは俺とプールデートしてくれないって言うんですよ!」

俺はシュノさんに泣きついた。

シュノさんなら、この辛さが分かってくれるはずだ。

俺と同じ、乙女だから。

案の定シュノさんははっとして、ルルシーを怒ってくれた。

「ルルシー!それは酷いと思うわ。女の子が好きな人の為に水着を選んだのに、見てもあげないなんて!」

「…女の子じゃないだろ、ルレイアは…」

「そうだそうだ!ルレ公の水着姿なんて、見たくても見れないハーレム会員だっているんだぞ!」

「うるせぇ。見たいなら譲ってやるよ」

酷い。ルルシー。

「行きましょうよ~。ねぇ、ルルシー。折角貸しきり券、ハーレム会員に貢がせたんですから~」

「何をやってるんだよ、お前は…」

俺にかかれば、楽勝だった。

帝都最大規模の屋内プール施設、一日貸しきり券。まんまとゲットした。

やっぱり持つべき者は、便利なハーレム会員だな。

「ルルシーが来てくれないんなら…そうですね。プールのある家を買って、そこにルルシーを拉致監禁して、毎日一緒にプールを楽しむことにします」

「…分かったよ。行くよ」

「やったー!」

「…」

ルルシーは遠い目をして天を仰いでいた。

きっと俺と一緒にプールに行けるのが嬉しくて堪らないのだろう。

「じゃ、ルルシーの水着も選びましょうか~。どれが良いですかね」

「ルルシー先輩には、この色っぽい水着が良いと思う」

「いやいや、ここはいっそもっと露出多めの、いっそハイレグの海パン一丁で良くね?」

「お前ら、二人まとめて前に出ろ」

あら、ルルシーがおこ。

激おこルルシー丸になってる。格好良いからアリ。

ルルシー格好良いから、何でも似合うよ。
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