The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
『セント・ニュクス』との戦闘の、翌日。

俺、ルルシー、ルリシヤ、シュノさん、アイズ、アリューシャの幹部組と、ルルシーんとこのルヴィアさん含む準幹部数名は。

皆で仲良く、列車に乗っていた。

楽しい楽しい遠足である。

「はいっ、あがり~♪俺の勝ち~♪」

「またルレイアの一人勝ちかよ…」

列車のお供と言えば、ババ抜きだよな。

俺は、さっきから五連勝を記録している。

「強過ぎだろ。ルレ公イカサマしてね?」

「言いがかりですよ。俺のこの清らかな目を見てください。イカサマなんてするように見えます?」

「…イカサマだろ。見てみろ、この濁りきった目を」

ルルシー酷い。

俺がこんなに目をきらんきらんさせて訴えたというのに。

ホタルが生息出来そうなくらい清らかな目だよ、俺は。

しかし。

「…おい、お前何ルレイアをガン見してんだ」

「…楽しそうだなと思って。俺達も…ババ抜きするか?」

「…何でトランプ持ってきてんだよ。遠足かお前…」

…こいつらがいるせいで、ちっとも楽しめない。

「ちょっとそこのおっさん達、静かにしてもらえます?俺達今、作戦会議で忙しいんで」

俺は、後ろのボックス席に向かって冷たく言い放った。

「作戦会議って…。トランプしてただけだろ」

ちょっとルルシー。そういう本当のことは言わない。

「は~ぁ。こいつらがいなければ、楽しい楽しい遠足だったのに。残念ですよ俺は」

「ごめんな、ルレイア。遠足楽しませてやれなくて」

オルタンスは、ちょっとしゅんとして謝った。

きっしょ。

「…謝ってもらって悪いんだが、遠足ではないからな」

ちょっとルルシー。だから、そういう本当のことは言わない。

そう。後ろのボックス席には、オルタンスがいる。

オルタンスとアドルファスと、ルシェ、そして俺の後釜の四番隊隊長。

帝国騎士団の四番隊以上の隊長が勢揃いって、なかなか凄いことだよ、これ。

俺にとっちゃ迷惑にも程があるけど。
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