The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
…お弁当を食べ終わってから、一時間後。

「んん~、ルルシ~」

「引っ付くなって…。何度言ったら分かるんだお前は」

多分一生言われても分かりません。

「…ふぃ~…」

「大丈夫、アリューシャ?」

「ふにゃあ…。ルレイアすきぃ…」

「シュノ先輩、俺ルレイア先輩じゃない」

「あらあら~。皆困ったわね~」

皆、いい感じに出来上がってきてる。

正気を保っているのは、あんまり飲んでないルルシー、アイズ、アシュトーリアさん、それからザルのルリシヤだけ。

「こら、ルレイア。お前実は酔ってないだろ。酔ってる振りしてくっついてきてるだけだろ」

「ぎくっ。何のことですか~?」

「ぎくって言ったじゃん今」

気のせい気のせい。

俺今、超酔っ払ってる。超千鳥足。

もう一歩も歩けません。

「ってか、アリューシャに酒飲ませたの誰だ。飲ますなよそいつに」

ふぃ~しか言わなくなってるね。また。

「アリューシャ先輩ならさっき、『ポテチ漬け四ッ谷美味いのかな~』とか言いながら、サイダーと間違って日本酒にポテチ漬けて食べてた。そのせいだろう」

ルリシヤは見た。犯行の現場。

日本酒もサイダーも透明なのが災いしたな。

「ってことは、一口ぶんも飲んでないだろうに…。何でそれだけだ酔うんだ」

「アリューシャ先輩は弱いからな」

「お前が強過ぎるんだ。ルリシヤ、それ何杯目だ」

「不明」

だろうね。

多分俺達の倍は飲んでると思うよ。めちゃくちゃ元気だけど。

「うふふ。皆盛り上がってきたわね」

盛り上がってると言うよりは、単に出来上がってるだけなんだと思うけど。

アシュトーリアさんはさすがの貫禄を見せ、ふぃ~とかふにゃあ~とか言ってる俺達を、微笑ましそうに見ていた。

よしよし。じゃあここいらで。

「はい!じゃあここで、一つ歌でも披露しましょう」

「お、良いねぇルレイア」

「まぁ。ルレイアの生歌を聴かせてくれるの?嬉しいわ」

お花見と言えば、やっぱりこれだよな。

「さぁルルシー。俺と一緒に歌いましょう」

「え、何で俺まで」

「俺達デュエットじゃないですか。大丈夫。いつもカラオケでやってることをここでやれば良いだけです」

いつも一緒に歌ってくれてるじゃないか。それと同じ。

「やだよ…。小っ恥ずかしい…」

「何で~。シャイですかルルシー。あなた上手いんだから大丈夫ですよ」

何なら、ルティス帝国の中心でデュエットしても大丈夫だよ。

恥ずかしがるから余計恥ずかしいんだ。

「ほらほら、ルルシー。『frontier』で良いですよね?ルリシヤ、音源頼みます」

「任せろ、ルレイア先輩」

ルリシヤがスマホで、『frontier』の曲をカラオケバージョンで流してくれた。

仕事が早い。

「はーい!じゃあ歌いまーす!ルルシーと!」

「ったく、このお調子者…」

「ほら、シュノ先輩。ルレイア先輩の生歌だぞ」

「えっ、ルレイア?」

酔っ払っている為顔が赤いが、シュノさんはがばっ、と起きた。

アリューシャは相変わらず、アイズにもたれ掛かって「ふぃ~」しか言ってないが。

まぁ彼も夢の中で聴いてるということで。

貸し切り中につき、周りに迷惑をかけることもないし。

思いっきり歌わせてもらうとしよう。

もしかして、俺もちょっと酔ってるのかもしれない。





…で、そのまま10曲くらい熱唱した。



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