The previous night of the world revolution3〜L.D.〜
「…もう無理、疲れた…」

ルルシーが先にギブアップ。

「えー。俺、ようやく喉が出来上がってきたところだったのに」

カラオケ行ったときはもっと歌ってるじゃん。朝まで。

「良いかルレイア。お前は歌って楽しいかもしれんが、聴いてる方は苦痛でしかないぞ。何曲も似たような歌ばっかり延々と…」

ルルシーはくどくどと文句を言おうとしたが、しかしアイズは。

「私は別に苦痛じゃないよ?ルレイアもルルシーも上手いし」

そして、アシュトーリアさんも。

「そうそう。二人が歌ってるの聴くなんて滅多にないもの。もっと聴きたいわ」

「…マジかよ…」

ほら、アンコールもらったぞ。

更にシュノさんも。

「私、ルレイアの歌好き。格好良い」

目をきらきらさせて俺を見つめていた。ほらな。やっぱりアンコール。

「ファンの思いに応えるのがアーティストの役目ってものですよ、ルルシー」

「俺アーティストじゃねぇし…。マジで疲れたって…」

えー。つまんない。

すると、思わぬ助け船が。

「よし、じゃあボーカル交代だ、ルルシー先輩。俺がルレイア先輩とデュエットしよう」

新ボーカルに立候補するルリシヤである。

「お、ルリシヤあなた歌えるんですか。『frontier』知ってます?」

「アルバムは全部揃えた。カラオケでも歌ったことがある。最高点は98点」

「なん…だと…?」

文句の付け所のない新ボーカルだ。

期待の新人である。

「良いでしょう。じゃあ一緒に歌ってください」

「分かった。ルルシー先輩、カラオケ音源流してくれ」

「あ、あぁ」

まさかルリシヤが歌まで歌えるとは思ってなかったらしいルルシー。戸惑い気味であった。

やるねぇルリシヤ。多才にも程があるよ君。

案の定、ルリシヤは上手かった。

息もぴったり。このままデビューしても行けるんじゃないかってくらい。

「凄いね、ルリシヤ。君歌まで得意なんだ」

これには、アイズも驚いていた。

「ありがとう。でも人前で歌うのは初めてだから恥ずかしかった」

「…恥ずかしいなら、ちょっとくらい恥ずかしがれよ…」

ルルシーが何やら呟いていた。

そこで恥ずかしさを顔に出さないのがルリシヤだよな。

もしかしたら、彼もちょっと酔ってるのかもしれない。

「ルリシヤも『frontier』好きなんですね。今度一緒にライブ行きません?」

「是非一緒に連れていってくれ」

このノリの良さもまた魅力。

「ルリシヤも『frontier』歌えるんなら、今度からカラオケはルリシヤに付き合ってもらえよ」

と、ぶっきらぼうなルルシー。

お?これは。

これはあれだな?
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