レンアイゴッコ(仮)


それから何度も、何度も何度も、東雲は私とつながった。繋がる部分が溶けてしまいそうだった。

抱き込まれて耳元で囁く躊躇いを含んだ声は甘かった。そのまま耳朶を舐められ身体を捩った。泣きそうだった。

「ずっと、ずっと傍にいる。いつでも頼っていいよ、俺には」

曝け出して、と言われている気がして、泣きながら東雲にしがみついた。果たして感情的な涙なのか生理的な涙なのか、私にはもう考える余地がなかった。

彼はいつものようによしよしとわたしの頭を撫でてひとつキスを落とすと、緩やかに腰を穿ち始めた。

腹部を抉られるたびに歯を食いしばる。指先で東雲の汗を取り払うと、手に口付けが落ちてくる。

ああ、たまらない。

「こ……はく」

「なに」

「──……好き」

「あー……もう」
 
何かを振り払ったみたいにじわじわと這い上がる感覚が怖くて思わず東雲にぎゅっと抱きついて、その背中に爪を立てた。

「全部見せて。どんな柑花も見たい」

「や、ぁあっ」

「柑花」

彼は何度も腕の中で名前を呼んだ。低い声が、甘さを含んだ声色が劣情を引き摺り出した。
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