Re:Love〜7年越しに愛されて〜
徒歩20分の距離にあるそこには色々な商業施設が集まっており、都心からは少し離れてはいるがかなり大きい駅ビルになっている。
日菜子はそこに到着すると真っ直ぐに大型の雑貨店で目当てのものを買い込み、その足で百貨店のメンズ向けの店が並ぶフロアへと向かった。
その旨を湊にメッセージで送り、湊からのあと10分ほどで到着するという文章を確認して日菜子は再びスマホをバッグへ仕舞い込んだ。
来月に湊の誕生日が控えている事もあり下見も兼ねてやってきたのだが、彼自身はブランドだったり高級品だったりにはそれほど興味を示さない。
身なりはいつも綺麗に整えているし質の良いものを持ってはいるが、それでも何を身につけても様になってしまう湊を見るとつくづく物が人の価値を高めるのではなく、その人の魅力が物の価値を上げるのだなと思う。
今やすっかり愛用となった耳元のピアスに触れる。
こんな素敵なプレゼントをもらったのだから相応に彼が喜んでくれるものをあげたい。
そう思いながらウィンドウ越しに店内を見ながら歩いていると、丁度店内から出てきた顔と目があった。