Re:Love〜7年越しに愛されて〜
「……」
「……」
お互い無言になる。
それはそうだろう、こんなところで出くわすなどと思いもしなかったのだから。
「晃くん?どうかした?」
少し間を開けて若い女性がコツコツとヒールの音を鳴らしながら駆け寄ってくる。
そして彼女は日菜子の顔を見るや否や、気まずそうに目を逸らして少し引き下がった。
こちらは彼女の名前も顔も知らないが、相手は自分のことを知っているらしい。
加えて居心地悪そうにしているその態度から、日菜子が彼女と知っていた上で略奪したという自覚はあるのだろう。
どうして此処に、なんて野暮なことは聞かないし興味もない。
別にもうすっかり赤の他人なのだから堂々としていればいいのに、何故そんな顔をされなければならないのかまるで意味が分からない。