Re:Love〜7年越しに愛されて〜
「日菜っ」
ちょっとした騒ぎになってしまい周りに人が集まり始め、その間を縫うようにして湊が駆け寄ってきた。
「大丈夫か?一体何があった」
怒りに満ちた表情をしながらも瞳に涙の膜を張る日菜子の肩に手を添え、湊は対面する男に目を向けた。
「あなたは…」
「仁科先生?」
やはり面識があったようで、お互い驚いた顔をしていた。
「うわ、かっこい…」
井原の新しい彼女が空気の読めない言葉を発さなければ、我に返るのはもう少し遅れていたのかもしれない。
「…日菜、行こう」
湊に促され小さく頷き、井原達に背を向けた。
しかし往生際が悪いとでもいうのか、それを見ながら井原はポツリと呟いた。
「…医者に乗り換えたってわけか。なるほどな…なら俺が捨てられるわけだ」