Re:Love〜7年越しに愛されて〜
「来週指輪見に行くか」
「指輪…って、結婚指輪?」
「ん。あと婚約指輪もな」
「でも湊くん、お仕事中はつけられないから意味無くない…?」
「首から下げとけば良い。それに俺はつけなくても日菜はつけないとだろ」
「…いいの?」
湊には購入する意味を殆ど成さないのに、自分の為だけに用意させて良いのだろうか。
申し訳ない気持ちでそう尋ねれば、湊がむっと眉を寄せる。
「日菜がつけられるってだけで十分価値があるだろ。それに俺だって仕事以外ではつける」
「じ、じゃあ婚約指輪は要らないよ。殆どつける機会無いし」
「俺が贈りたいんだよ」
すり、と甘えるように頬を寄せて湊は続ける。
「10年の恋心の重みをしっかり感じてもらわないといけないからな」
「なにそれ」
思わず笑みが溢れ、丁度出来上がった淹れたてのコーヒーを渡す。
「じゃあ、湊くんの指輪は私に贈らせて。内側に私のイニシャルも入れて」
「いいな、それ」
カップを受け取りながら笑い、腕に力が込められて抱き締められる。
「1週間、仕事頑張るね」
「俺も」
もう一度キスを交わし、日菜子は湊に見送られながら家を出た。