Re:Love〜7年越しに愛されて〜
湊の背中に腕を回して強く力を込めると、湊は突然顔を落として首元に埋め、はーっと長いため息を吐いた。
「…まさかあの日菜からこんな熱烈な告白が聞けるとはな。必死こいて頑張って甲斐があった」
「“あの”ってどういう意味?」
「俺の事全然信用してなくて無愛想だったこと。あと俺に愛想つかして別れるって言ったこと」
「愛想なんて尽かしてないって!それに無愛想なのはお互い様…」
「仕方ないだろ、一目惚れなんて初めてだったんだからどう接していいか分からなかったんだ」
「一目惚れ…?そんなの初耳…」
「後から気付く場合もあるんだよ」
言うや否や湊は顔を上げ、そのまま軽くキスを落とした。
「日菜も子供も、守れて本当に良かった」
止まりかけていた涙がまた流れ落ちる。
それでも悲しい涙ではないから顔は笑っていて、きっと有り得ないくらい酷い顔をしているのだろう。
それでも湊は相変わらず愛しいものを見るように優しい瞳で見つめ、宝物にでも触るように繊細に触れてくる。
気持ちが完全に晴れた訳ではないけれど、目の前の愛しい人と一緒にいられる未来が残せて本当に良かったのだと、心から思った。