Re:Love〜7年越しに愛されて〜


他のメンバーには伝えるつもりは無いが、1人でも事情を知っていた方がいいだろうという事で湊と話し合い、グループ内でも1番冷静に物事を客観視出来る絵麻だけに伝えるに留まった。


「絵麻にも重い荷を背負わせちゃってごめんね」
「いいよ。どうせ今後はもっと集まりに参加する人数は減るだろうし、それを知らせる相手を私に選んでくれて嬉しいよ」


ただ、と絵麻は続けた。


「咲苗の辛い気持ちも分かるけど…一人の母親としてやった事は許せない。そんなに追い詰められてたなら、一言話してくれれば良かったのにって思う」


絵麻は昼寝をしている優斗の居る寝室へ目を向ける。


「今の日菜子なら分かると思うけど、子供って母親にとっては自分以上なんだよ。もし咲苗のやった事で例え日菜子だけ助かっても、きっと日菜子は自分を責めて…そんなの、考えたくもない」
「…うん」
「私だって1人の人間だからさ、完全に客観視なんて出来ない。それでも考えちゃうのは、母親としても日菜子の友人としても、想いが届かなくて辛いからってそういうことをしてしまう人は誰かを好きになったらいけないと思うんだよ」
「……」


難しい問題だと、絵麻は最後に締め括った。




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