Re:Love〜7年越しに愛されて〜
「…湊くんって親馬鹿だよね」
「当たり前だろ。俺と日菜の子なんだから」
言い切る湊に日菜子は少し黙り込み、わざと唇を突き出して不貞腐れた顔を作り湊を見上げた。
「湊くんには私がいるんだからいいでしょ?」
ちょっと妬けちゃうな、なんて冗談を言えば湊は目を開き、そして笑った。
「ようやく自覚してくれたみたいだな」
「え?結婚してるんだからそうだよね?」
「いや、こっちの話」
湊にとって日菜子はどこまで行っても手を伸ばし続ける存在だ。
どれほど好きだと言われようが身体を重ねようが、それでも足りないとまだ求め続ける。
そんな日菜子が例え冗談の延長だとしても自分のものだと公言してくれるなら、これ以上に嬉しい事はない。
この逃げ足の速い子うさぎのような女は、少しでも手を離してしまうとまた何処かに行ってしまいそうで怖くなる。
だからこれからも湊は、彼女の心が欠片も離れないように愛の言葉を紡ぎ続けていくのだ。


