Re:Love〜7年越しに愛されて〜



「まだブラックは飲めないんだな」


そう言いながら自然な素振りで隣に腰を下ろす湊にドキリと胸が鳴る。


「よ、よく覚えてたね」


思わず赤面してしまい動揺を悟られまいと顔を逸らそうとしたけれど、それを制止するように頬に手が添えられた。


「日菜の事は全部覚えてる。好きな物も嫌いなものも…どう触れたら喜んでくれるかも」


切なそうな声色に戸惑っていると、そのまま身を委ねぬように抱き締められた。


「…ずっと会いたかった」


首に回された腕に力が込められる。

どうしていいか分からず硬直したまま静かな時間が流れ、信じられない程に脈打つ心臓の音だけが身体中に響き渡る。

一向に離れる様子のない湊に目を泳がせたまま、日菜子は湊くん、と震える声で名前を呼んだ。


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