Re:Love〜7年越しに愛されて〜
帰宅後、ニオイを落とす為に素早くシャワーを済ませ日菜子はベッドサイドに腰を下ろしていた。
何だか妙に緊張して通話ボタンを押すのを躊躇していたが、意を決してそれをタップした。
数コールもしないうちに相手の声が耳を刺激した。
『もしもし』
「こ、こんばんは。日菜子です」
いや何を名乗ってるんだ、知っているに決まっているだろう。
初っ端から出オチのような事をしてしまい恥ずかしくなったが、湊はまるで意に介してなさそうだった。
『ああ、かけ直させて悪いな。もう家か?』
「うん…こちらこそごめんね、せっかく電話くれたのに。用事って何だったかな?」
『週末の事だ』
思い当たる節はあるが、まさかその為に連絡をくれたのだろうか。
『日曜日、俺に時間もらえねえか』
日曜日は日菜子の誕生日当日だ。
はっきりとは言わないけれど、きっとそういう事だろう。