Re:Love〜7年越しに愛されて〜
私の推しのおじいちゃん先生は?とは聞けず混乱半分、熱の気怠さ半分で頭をぐるぐるとさせていると不意に湊の形の整った切れ長の瞳がこちらを向いた。
「喉の状態見ますから、口開けて」
言われた通り素直に口を開く。
ライトのようなものを当ててサッと確認すると「腫れてますね」と素っ気なく言った。
「解熱剤、あと咳止めと喉の腫れを抑える薬出しておきます」
「はい…ありがとうございます」
「ん、お大事に」
そう言った時、初めてこちらを向いて笑った。
その表情を見て確信した。
湊は自分に気付いている。
懐かしさと恥ずかしさが一気に込み上げてきて、勢いよく頭を下げて診察室を後にした。
去り際にあんな笑顔狡い。
体調が悪くて此処にきてるのに、あんなイケメンが医者なんかやってたらさらに熱が上がって倒れる人が続出するんじゃないか。
おじいちゃん先生に癒してもらう為に来たのにとんだサプライズだ。
その後落ち着かない気持ちのまま会計を済ませ、隣接していた薬局で薬を受け取って家に帰り、それを飲んでそのまま倒れるようにベッドへダイブした。
気力が無かったので測ってはいないが、心なしか熱が上がった気がするしひどく疲れた。
薬の副作用もあってか直ぐに寝落ち、次に目が覚めた時にはとっぷりと日が落ちていた。