幼なじみは過去と能力持ち少女を溺愛中!
そう言って俺は電話を切った

良かった……これで一応は癒亜を守れる……

俺はひとり安堵の息をついた

癒亜は……俺が暴走族に入ってるって言ったら軽蔑するかな……いや、癒亜はそんなことで軽蔑するような奴じゃないし、だからと言って媚びを売ってくる奴じゃないな。こんなことを思うなんて癒亜に失礼だ。

そう思って心の中で癒亜に謝った。しかしどうしても気になることがあった

「癒亜、なんであんな凍てついた表情とかしてたんだろ」

そう。昔の癒亜からは想像できないほど凍てついた表情をしていた。

癒亜に何があったか聞きたいけど、、

「突然聞いたら警戒されるだろうなぁ」

どうしたものか、そう考えた。親ならなにか知っているか……?いや、癒亜は俺よりもはるかに頭がいい。多分口止めしてるだろうな……。調べられるのも嫌だろうし……癒亜が話してくれるまで待つしかないか

誰だって知られたくない過去があるから待つことにした。でも、あの頃みたいに笑った顔が見れないのかと思うと、少し寂しい。表情が無くなっても癒亜のことが好きな気持ちは変わらないが、同時に不安にもなった。

癒亜のこと、好きになる奴が現れなければいいけど……それは無理な話か。
< 24 / 66 >

この作品をシェア

pagetop