生意気カノジョは素直になれない!!
「琉のくせにエロゲーとかいっちょまえだし」
「お前、勝手に開けんじゃねぇよ!」
「ノックしたしー!」
そう言って、いちかは唇を尖らせた。
1つ上の高2でとにかくクソが付く程に生意気で厄介な奴で。勝手に部屋にきたと思えば、既にコタツでくつろいでいる図々しさだ。
「ったく。とりあえず出てけよ!」
「おばさーん!琉がねー!!」
「わー!!馬鹿馬鹿!!!」
ドアに向かって叫び出すから、慌てて いちかの台詞を止めさせた。
変なゲームしてたとかバレたら、スマホ没収されちまう。冬休みにスマホ無いとかマジ勘弁。
「……いちか。何でいるんだよ」
「冬休みだから、遊びきちゃった」
なんて、いちかは嫌みな位に にっこりと口元を緩ませた。