生意気カノジョは素直になれない!!



(りゅう)のくせにエロゲーとかいっちょまえだし」

「お前、勝手に開けんじゃねぇよ!」

「ノックしたしー!」

そう言って、いちかは唇を尖らせた。
1つ上の高2でとにかくクソが付く程に生意気で厄介な奴で。勝手に部屋にきたと思えば、既にコタツでくつろいでいる図々しさだ。


「ったく。とりあえず出てけよ!」

「おばさーん!琉がねー!!」

「わー!!馬鹿馬鹿!!!」

ドアに向かって叫び出すから、慌てて いちかの台詞を止めさせた。
変なゲームしてたとかバレたら、スマホ没収されちまう。冬休みにスマホ無いとかマジ勘弁。



「……いちか。何でいるんだよ」

「冬休みだから、遊びきちゃった」

なんて、いちかは嫌みな位に にっこりと口元を緩ませた。



< 2 / 40 >

この作品をシェア

pagetop