異世界から本物の聖女が召喚されたので、聖女見習いの幼女は不要のようです。 追放先でもふもふとパパに溺愛されているので、今更聖女になんてなりません!
一般的には中年と呼ぶにはまだ早そうな外見の、目つきが鋭い金髪の男性だったが――6歳のロルティにとっては、5倍程の年齢差がありそうなのだ。
お兄さんと呼ぶような年齢ではないのは、間違えようのない事実で……。
「俺の名は、ジェナロ。ハリスドロア公爵家の当主だ」
「とーしゅー?」
「ああ。この時をどれほど、待ち望んでいたことか……!」
ジェナロと名乗った男性は、驚愕に見開かれた瞳からポロポロと大粒の涙を流し始める。
足元のアンゴラウサギを蹴りつけてしまわぬように抱き上げた彼女は、慌てて彼に駆け寄った。
「おじしゃん、どこか痛いの!?」
「いや、これは……。嬉し涙だ」
「どうして喜んで、泣いちゃったの……?」
ジェナロは手を伸ばせば触れ合える距離にアンゴラウサギを抱きかかえてやってきたロルティの不安そうな瞳と視線を合わせると、その場にしゃがみこんで彼女の腰元へと両手を這わせた。
「それは君が、俺の娘だからだよ」
「ふぇ……?」
想像もしていない言葉が彼の口から飛び出てきたことに驚いたロルティが気の抜けた声を出せば、ジェナロは彼女を勢いよく抱き上げた。
お兄さんと呼ぶような年齢ではないのは、間違えようのない事実で……。
「俺の名は、ジェナロ。ハリスドロア公爵家の当主だ」
「とーしゅー?」
「ああ。この時をどれほど、待ち望んでいたことか……!」
ジェナロと名乗った男性は、驚愕に見開かれた瞳からポロポロと大粒の涙を流し始める。
足元のアンゴラウサギを蹴りつけてしまわぬように抱き上げた彼女は、慌てて彼に駆け寄った。
「おじしゃん、どこか痛いの!?」
「いや、これは……。嬉し涙だ」
「どうして喜んで、泣いちゃったの……?」
ジェナロは手を伸ばせば触れ合える距離にアンゴラウサギを抱きかかえてやってきたロルティの不安そうな瞳と視線を合わせると、その場にしゃがみこんで彼女の腰元へと両手を這わせた。
「それは君が、俺の娘だからだよ」
「ふぇ……?」
想像もしていない言葉が彼の口から飛び出てきたことに驚いたロルティが気の抜けた声を出せば、ジェナロは彼女を勢いよく抱き上げた。