【電子書籍化】出世のために結婚した夫から「好きな人ができたから別れてほしい」と言われたのですが~その好きな人って変装したわたしでは?
「ああ、問題ない。私の名前でメリネ魔法研究所には打診しよう。それに、皆も知っているだろう? マーレ夫人はメリネ魔法研究所の身内だからね。きっと快く引き受けてくれるはずさ」
 そのための結婚だったのだからね。と、ユースタスの心の声が聞こえてきそうだった。
「……好きにしろ」
 ここまできたら、ライオネルに止める権利などない。
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