Devilの教え
「落ち着いてらんないよ!」

「おい! 唾!」

「ご、ごめッ」

「何なんだ、お前は……」

「ごめんってば……」

 唾が飛んだらしいアスマの腕を服でゴシゴシ擦りながら、何だかとってもやり切れない気持ちになった。


 マサキさんの部屋でこっそりあんな事してたスガ先輩とアサミ先輩もどうかと思うけど、スガ先輩からアサミ先輩を取った事を笑っちゃうマサキさんもどうかと思う。


 みんな仲良しだって思ってたのに、実は結構裏では色々あって、表面だけで友達だって顔してるのが凄くやり切れない。


 アスマに聞いた話を、あたしは誰からも一度も聞いた事なくて、隠されてるって事が仲間外れにされてるって思えて凄く嫌な気持ちになる。


 何となく事情は――っていうより、あった出来事は分かったけど、誰の気持ちも誰の思考も分からなくて、結局アスマに話を聞いても納得は出来ない。
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