Devilの教え
 やり切れない思いだけが残る。


 だからって当人達に直接聞く訳にもいかない。


 あたしが出来る事と言えば、


「何で急に黙ってんだよ?」

「……考えをまとめてる」

 それくらい。


 突然沈黙した所為か、アスマはあたしの顔を覗き見ると、その整えられた眉を顰めた。


 だけどすぐにいつもの表情に戻し、「あっそ」と言って立ち上がる。


 どうしたのかと見上げたあたしの視線の先で、アスマはジュースを手に持ちスタスタと歩き始めた。


「ア、アスマ!? どこ行くの!?」
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