黒澤くんの一途な愛
「璃久くん。改めて、これからもよろしくね」
「ああ。こちらこそ」
私たちは、どちらからともなく微笑み合う。
学園トップの最強男子・黒澤璃久くんが、今日から私の本当の彼氏。
これからは璃久くんに守られるだけでなく、私も璃久くんのことを守って支えていけたらいいな。
生きていると、嬉しいことや楽しいことだけでなく、今日みたいに苦しくて辛いことも沢山あると思う。
だけど、この先どんなことがあっても璃久くんと一緒なら、きっと乗り越えていける。
11年前、璃久くんと初めて出会ったこの場所で。
彼と想いが通じ合った今日という日を、たぶん私は一生忘れない。
「ばあちゃんが退院したら、改めて栞里のことを紹介しても良いか? その……俺の彼女として」
頬を赤らめて照れくさそうにする璃久くんが可愛くて、口元がゆるむ。
「ふふっ」
「何だよ?」
「いや、璃久くん可愛いなぁって思って」
「なっ!」
私の言葉で、璃久くんの頬がまた一段と赤みを増す。
「可愛いのは……俺じゃなくて栞里だろ?」
「ありがとう。ねぇ、璃久くん」
「ん?」
「今度、私の両親にも璃久くんのことを紹介させてね」
誰よりも強くて優しい璃久くんは、私の大好きで大切な自慢の彼氏だって。
END.