殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。
第二章・殺され聖女。
 噂が広まる一方でセレスティンは両親から実家に呼び出される。それが真実なのかと、どうしてそうなってしまったのか、原因を聞きたかったのだろう。
 もちろん、セレスティンは否定する。しかし両親から言われた内容は、あまりにも酷かった。

「あなたにも落ち度があったんじゃないの?」

「未来の皇妃が聖女様に負けてどうする。もっと自覚を持って励みなさい」

 セレスティンにも原因があるからと叱られる始末。
「ですが……」

「公爵令嬢が、こんな弱気だから殿下に愛想を尽かされるんだ。お前は、聖女様に比べて、人目をひくほど愛嬌や美人でもない。だったら、せめて殿下に好かれるように、もっと努力をするべきだ」

 セレスティンがどんなに努力をしても、まだ足りないと言われる。
 両親にまでカトリーヌと比較をされてしまい、セレスティンは余計に複雑な表情になるのだった。

 しかし、それだけでは終わらなかった。皇宮に戻ると、今後は皇后に呼び出される。
 庭でお茶をしていた皇后も噂を聞いたようで、セレスティンに呼びつけた早々に、小言を言われた。

「どうなっているの? 聖女がこの国に現れたのはいいことだけど、だからと言って、なぜウィルモットと噂になっているのよ?」

「も、申し訳ございません。私も……どうしてかは、さっぱりで」

「ちゃんとしなさい。これは、皇族の名誉に関わるわ。ああ、平民の聖女なんて……愛人として囲っておけばいいものを。あんな堂々とダンスまでして」

 ブツブツと文句を言う皇后。
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