殺人容疑をかけられた悪役令嬢の真実。
第六章・聖女殺しの真犯人。
 その後。続けて捕まえた黒色のフードを羽織った男たちの取り調べを行った。
 同じく自白剤を使うことにしたのだが、その男たちはアンナの殺害の件にも深く関わっていた暗殺者だった。依頼者は皇后。
 アンナの部屋に忍び込み睡眠薬で眠らせた後に、首吊り自殺と処理したらしい。カトリーヌの殺害も関与していたのかと聞いたが、それは否定。あくまでもアンナ殺害と、怪しんでいたレンデルとセレスティンの監視だけだった。

 そうなると、カトリーヌは、誰が殺したかになる。直接殺す必要もあったのだろうか? それに皇帝は何故暗殺者に頼まなかったのか。

(ウィルモット様はめんどくさがり屋の性格だし、やるなら自分の手を汚さずにやるタイプだけど……皇后様の指示による犯行だから?)

 全ては皇后のもとで行われた犯行で、ウィルモットは、ただ指示の通りに命令していた可能性もなくはない。アンナがカトリーヌを殺すことも出来たはず。
 何だか推理が嚙み合わず、モヤモヤしてしまう。

「こうなったら、もう一度陛下の寝室に戻って、最初の段階から頭を整理させた方がいいのかもしれないわね」

 セレスティンは薬を使って子供の姿もなると、皇帝の寝室に向かった。
 出口付近には警備の騎士が2人立っていた。

「ねぇねぇ、きしのおにいちゃんたち」

 セレスティンは警備員の騎士に話しかけてみる。

「ねぇねぇ、せいじょさまが亡くなったひも、けいびのしごとをしていたの?」

「えっ? どうして、こんなところに子供が居るんだ?」

「そ、そんなことはいいからおしえて。そのひは、だれがたんとうしていたの?」

 警備員の騎士たちは子供のセレスティンを警戒していたが、何とか説得して教えててもらった。

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