昼休みに会社の休憩室で、両思いに変わりませんか?
渡されたココアを私は受け取って、カチッと缶を開ける。

すると、木原先輩が「金曜日じゃないけどいいの?」と不思議そうにしている。

「私に渡すために買ってくれたんじゃないんですか?」

「そうだけど……お茶もあるし、今は飲まないかなって」

きっと木原先輩は知らない。

この休憩室をよく使うのは、私と木原先輩しかいないことを。

そして、前は木原先輩しか使っていなかったことを。

私が好きな人と一緒に過ごしたくて、休憩室に来ていることを。
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