〜Midnight Eden〜 episode4.【月影】
 美夜を抱き締めながら愁が片手で銃を撃つところ、あそこの愁は本来の殺し屋モードも相まってかっこよくてお気に入りです。
殺人シーンなのにかっこいいってずるい笑

ドラマや漫画だと拳銃の片手撃ちはよくあるシーンですし片手撃ちは可能ではありますが、実際は両手撃ちよりは命中率は下がるようです。 

照準の固定や銃を撃った時の反動もありますから、両手撃ちよりは狙った場所に命中させるのは難しいですね。

 片手撃ちで獲物を確実に仕留める技は愁の鍛練の賜物です。……そんなの鍛練しなくてもいいけどねっ!

 美夜と愁の身長差の設定は15センチ差です。美夜が163センチ、愁が178センチ。愁が美夜を抱き締めるとちょうど美夜が愁の肩に伏せた顔を埋めやすい?かな。

 美夜と愁はついに一夜を過ごしてしまいました。
シリーズタイトル【Midnight Eden《真夜中の楽園》】はこの罪の一夜のために用意した造語です。

好きな相手と結ばれる行為は、本来は幸せな瞬間のはず。でも美夜も愁もこの時間に幸せは感じていながらも、切ない一夜となってしまいました。
二人の立場が刑事と犯罪者でなければ幸せになってねと祝福したいところですが……。

 愁の愛用煙草がウィンストンのホワイトなのは殺し屋なのにバニラっぽい匂いの甘い煙草吸ってるのがギャップに萌えるんですよ、私がねっ!!

 エピローグで美夜が九条くんから貰った誕生日プレゼントの隣に煙草を置き去りにする愁さん……それは張り合ってるの?なんなの?笑

直感で男からのプレゼントだとわかった愁さんは、意外と独占欲強めな殺し屋さんでした。

 どちらかと言うと、愁の方が美夜にめちゃくちゃ惚れているんじゃないかとシリーズ書いてきてふと思う時がありました。
どっちもめちゃくちゃ惚れ合っているのは前提で、たぶん愁さんの方が愛が重い……。

 ミステリーとラブストーリー、二つの主軸を持つミドエンシリーズも次がラストエピソードとなります。

 最終話【episode5.雪華《せっか》】はミドエンシリーズの中では一番の長編です。
最終話の後は、中編のスピンオフがひとつありますが本編は次の物語が最後。

 惹かれ合う心に嘘はつけない。
刑事と犯罪者の仮面を捨てた女と男の真夜中の楽園の行く先は、無限の地獄か永遠の楽園か。



       ーENDー
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