逢いたい。
———ある日






「ねぇ、聞いて!」







歩が唐突に大きな声でそんなことを言った。







彼女がこんなこと————こんなに幸せそうな顔することなんてそうそうない。
何があったのだろうか?







「あなたとの————」
————子供ができたのよ!







俺は一瞬何を言ってるのか分からなかった。







こ、ども?
俺たちの?子供?








やった。







「やっったああああああ!」









「声が大きいって!」
もうっ!と、俺を嗜めているくせに彼女も嬉しそうだ。







でも、そんな幸せはすぐに終わった。
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