距離感ゼロ 〜副社長と私の恋の攻防戦〜
「おはよう」
翌朝。
目を覚ました芹奈に、片肘をついて半身を起こした翔が声をかける。
「お、おはようございます。副社長、お目覚め早かったんですね」
「ん?ついさっきね。君のおかげでぐっすり眠れたよ」
「そうでしたか、それは何よりです」
いつもの淡々とした芹奈に、翔は必死で笑いを堪える。
夕べの子どものように甘ったるい口調とは、まるで別人だった。
「今、何時ですか?」
「6時だよ。朝食を食べたら、タクシーで会社に行こうか」
「いえ、私は電車で行きます」
「ここはみなとみらいだよ?こんな遠くから君を一人で行かせる訳にはいかない」
「ですが、副社長と一緒に出社するなんて……」
「それなら、会社のすぐ近くで君を降ろそう。だったらいいだろ?」
はい、と芹奈は仕方なく頷く。
「よし。今、朝食を頼むから着替えておいで」
「分かりました」
ベッドを降りた芹奈がバスルームに姿を消すと、我慢の限界とばかりに翔は顔を手で覆う。
(ちょっと待て。なんだ?このギャップ!やられるわー)
とにかく芹奈は自分のことが好きなんだ。
そう思うと、翔は沸々と自信が湧いてきた。
(どうやったら現実世界でも認めてくれる?俺のことを好きだって)
早く芹奈の口からその言葉を聞きたい。
だが焦ることはない。
(だって芹奈は、俺のことが好きなんだもーん!)
思わずバンザイしながら心の中で叫ぶと、よし!と気合いを入れて、翔もベッドを降りた。
翌朝。
目を覚ました芹奈に、片肘をついて半身を起こした翔が声をかける。
「お、おはようございます。副社長、お目覚め早かったんですね」
「ん?ついさっきね。君のおかげでぐっすり眠れたよ」
「そうでしたか、それは何よりです」
いつもの淡々とした芹奈に、翔は必死で笑いを堪える。
夕べの子どものように甘ったるい口調とは、まるで別人だった。
「今、何時ですか?」
「6時だよ。朝食を食べたら、タクシーで会社に行こうか」
「いえ、私は電車で行きます」
「ここはみなとみらいだよ?こんな遠くから君を一人で行かせる訳にはいかない」
「ですが、副社長と一緒に出社するなんて……」
「それなら、会社のすぐ近くで君を降ろそう。だったらいいだろ?」
はい、と芹奈は仕方なく頷く。
「よし。今、朝食を頼むから着替えておいで」
「分かりました」
ベッドを降りた芹奈がバスルームに姿を消すと、我慢の限界とばかりに翔は顔を手で覆う。
(ちょっと待て。なんだ?このギャップ!やられるわー)
とにかく芹奈は自分のことが好きなんだ。
そう思うと、翔は沸々と自信が湧いてきた。
(どうやったら現実世界でも認めてくれる?俺のことを好きだって)
早く芹奈の口からその言葉を聞きたい。
だが焦ることはない。
(だって芹奈は、俺のことが好きなんだもーん!)
思わずバンザイしながら心の中で叫ぶと、よし!と気合いを入れて、翔もベッドを降りた。