距離感ゼロ 〜副社長と私の恋の攻防戦〜
「村尾くん、そろそろ支度した方がいいんじゃない?」
翌日の終業時間30分前に、芹奈はデスク周りを片づけて村尾に声をかけた。
「あと30分で副社長室に行かなきゃいけないよ?」
すると村尾はのんびりと顔を上げる。
「あ、今夜の食事会、俺は行かなくていいんだって」
「え、そうなの?てっきり村尾くんも一緒だと思ってた」
「それが副社長曰く、ダグラスが三人だけでって、念を押してきたらしい」
「どうして?」
「さあね?まあ、とにかくそういう訳だ。送り迎えだけやりますって言ったんだけど、副社長、タクシー使うからいいって。だから俺は、資料の作成進めておくよ」
「そうなんだ。じゃあお願いね」
芹奈は他のメンバーにも声をかけて秘書室を出ると、更衣室に向かった。
ロッカーから、ネイビーの膝下丈のワンピースを取り出して着替えると、髪をヘアアイロンで巻いてサイドでゆるく1つにまとめる。
メイクをしてハイヒールに履き替えると、パーティーバッグに財布やスマートフォンなどを入れて、副社長室に向かった。
翌日の終業時間30分前に、芹奈はデスク周りを片づけて村尾に声をかけた。
「あと30分で副社長室に行かなきゃいけないよ?」
すると村尾はのんびりと顔を上げる。
「あ、今夜の食事会、俺は行かなくていいんだって」
「え、そうなの?てっきり村尾くんも一緒だと思ってた」
「それが副社長曰く、ダグラスが三人だけでって、念を押してきたらしい」
「どうして?」
「さあね?まあ、とにかくそういう訳だ。送り迎えだけやりますって言ったんだけど、副社長、タクシー使うからいいって。だから俺は、資料の作成進めておくよ」
「そうなんだ。じゃあお願いね」
芹奈は他のメンバーにも声をかけて秘書室を出ると、更衣室に向かった。
ロッカーから、ネイビーの膝下丈のワンピースを取り出して着替えると、髪をヘアアイロンで巻いてサイドでゆるく1つにまとめる。
メイクをしてハイヒールに履き替えると、パーティーバッグに財布やスマートフォンなどを入れて、副社長室に向かった。