パーフェクト・フィグ
残っていた麻酔記録を書こうと、
外科部門のスタッフステーションに行くと
机に突っ伏している小さな生き物が見えた。
無論、疲れ果てているすみれだった。
普段はここの看護師たちが
作業をしている大きなデスクに、
上半身を乗り上げ、
両手を広げて堂々と寝ている。
時刻は7時過ぎ。
手術が終わって2時間経つが、
すみれはまだスクラブ姿のままだった。
いつもなら真冬かと思うほどの
厚着をしているが、
半袖姿のままなところを見ると、
着替える気力もなかったのだろう。