青の葉の、向かう明日。
イルミネーションの鑑賞を楽しんだ後、初めてまともに会話をしたあの日と同じように私は彼に送ってもらった。
バスじゃなく、チャリで。
本当はバイクの免許を取りたいらしいのだけれど、今は受験で忙しいから終わり次第教習所に通うと言っていた。
自転車の2人乗りなんていう青春ぽいことを、青春とは無縁そうなこの私がすることになるとは自分でも驚いている。
彼の背中は大きくて温かい。
熱を与えてくれた月のきれいなあの日から、彼はずっと私に安心感だけを与え続けてくれている。
しりとりをしながら海岸沿いを走り抜け、自宅近くのバス停まで辿り着く。
約2時間の長旅が終わりを迎える。
ふと海の方を見やると水面に月光が反射し、まるで宇宙をそのまま映し出したような海にイルミネーションとは違った煌めきに目を奪われた。
ここで産まれて何度も見て来たはずの景色なのに、なぜだか今日は一層きれいに見える。
なぜ、なんだろう…?
「ありす」
「うぇっ?あ、ごめんなさい。降りますね」
着いたのにいつまでも彼の腰にしがみついていた。
これじゃあまるで…
「何ありす?もしかしてまだ離れたくない?」
「え、いや。ち、違う!違います」
私の頭の中に浮かんできた言葉を彼がお見通しだと言いたげな顔でペラペラと口にするものだから焦ってしまった。
全くとんでもない人だ。
私の心を見透かして…
ずっと、そう。
ひと時も私が心細くならないように、
話しかけて
笑って
傍にいてくれる。
ねぇ…
バスじゃなく、チャリで。
本当はバイクの免許を取りたいらしいのだけれど、今は受験で忙しいから終わり次第教習所に通うと言っていた。
自転車の2人乗りなんていう青春ぽいことを、青春とは無縁そうなこの私がすることになるとは自分でも驚いている。
彼の背中は大きくて温かい。
熱を与えてくれた月のきれいなあの日から、彼はずっと私に安心感だけを与え続けてくれている。
しりとりをしながら海岸沿いを走り抜け、自宅近くのバス停まで辿り着く。
約2時間の長旅が終わりを迎える。
ふと海の方を見やると水面に月光が反射し、まるで宇宙をそのまま映し出したような海にイルミネーションとは違った煌めきに目を奪われた。
ここで産まれて何度も見て来たはずの景色なのに、なぜだか今日は一層きれいに見える。
なぜ、なんだろう…?
「ありす」
「うぇっ?あ、ごめんなさい。降りますね」
着いたのにいつまでも彼の腰にしがみついていた。
これじゃあまるで…
「何ありす?もしかしてまだ離れたくない?」
「え、いや。ち、違う!違います」
私の頭の中に浮かんできた言葉を彼がお見通しだと言いたげな顔でペラペラと口にするものだから焦ってしまった。
全くとんでもない人だ。
私の心を見透かして…
ずっと、そう。
ひと時も私が心細くならないように、
話しかけて
笑って
傍にいてくれる。
ねぇ…