【短編】衝動
お前と、会うのをやめて、半年に一度くらい、会社で見かける。

その度に、いつもと変わらない笑顔でお前は駆け寄ってくる。

見る度に、大人の女の雰囲気を醸し出す様になった。



その度に、誘おうか、どうしようか、いつも、悩んで、



ケータイのお前のアドレスを見ては、悩んで、そして、電源を切った。



そんなことの繰り返しだった。




もう、いいじゃないか、忘れろよ。

そうやって、心に封をした。
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